自己のリンパ球を培養、増殖させ、局所病巣に再び取り込む治療法を「養子免疫療法」といい、1980年、私どもが最初に臨床応用しました。培養したリンパ球はサイズが大型化するため、大量数を静脈投与しても病巣に届く効率が悪く、奏効が期待できません。
病巣局所に直接投与しますと、病巣縮小、消失効果がでます。
例)乳がん胸水90%、乳がん肝転移50%
免疫療法は次の工夫をしております。
OK-432【ピシバニール】(※1)の前投与により局所の免疫能力を高めた後に培養リンパ球の局所(体腔内や病巣支配動脈内)投与を行います。
※1 OK-432(ピシバニール)=癌性胸水中に存在する癌に対して抵抗性のある自分自身のリンパ球を活性化させる薬品
自己の腫瘍を殺す能力を持つ培養リンパ球を胸腹水中リンパ球の利用、自己の腫瘍抗原により増殖させ、連日移入。
目標の病巣以外での効果を期待して必要な場合にはタイミングを工夫しての全身化学療法を併用していきます。
リンパ球治療費は高額でもありエンドレスに行う方法はとっておりません。費用の概略は下記のとおりです。
がん性胸腹水治療 | 2コース | 900,000円+税 |
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がん免疫療法初診 | OK-AIT | 10,000円+税 |
上記治療費用の内、培養開始時に300,000+税をお支払い頂きます。
本免疫療法の適応相談、内容説明は菅までお問い合わせください。